はんだ付け入門 — 道具選びから美しい仕上がりまで
電子工作入門文:ラジデパ編集部
電子工作の基礎技能、はんだ付け。「難しそう」と身構える人が多いのですが、正しい道具と手順を知れば、必ず上達します。最初の一歩をまとめました。
揃えたい道具
- はんだごて: 最初の1本は温度調節機能付きがおすすめです。350℃前後を基準に使います。ワット数固定なら30〜40W程度が電子工作向き
- こて台: 安全のための必需品。スポンジか金属ウールのクリーナー付きを
- はんだ: 電子工作用のヤニ入り(フラックス入り)を。直径0.8mm前後が使いやすい。鉛入り(共晶)は溶けやすく初心者向き、鉛フリーは環境配慮型で少し高温が必要です
- はんだ吸い取り線: 失敗をやり直すための保険。最初から買っておきましょう
- あると便利: フラックス、逆作用ピンセット、基板を固定するクリップ台
道具は消耗品も含めて専門店で相談すると失敗がありません。門田無線電機のような工作材料に強い店なら、ユニバーサル基板や化学品もまとめて揃います。
基本手順は「温めて、流して、離す」
- こて先を当てる: 部品の足とランド(基板の銅箔)の両方に、こて先を当てて温めます(1〜2秒)
- はんだを差す: こて先ではなく、温まった部品の足とランドの接点にはんだを差します。じわっと流れて広がればOK
- はんだを離し、こてを離す: この順番。はんだの量は「ランドが薄く覆われて、足の形が見える」程度が適量です
仕上がりの理想は「富士山型」。はんだが裾野を広げてランドに馴染み、部品の足が頂上から覗く形です。丸い団子状になっていたら、温め不足か量が多すぎ。表面が曇ってザラついていたら、動かしてしまったか温度が合っていません。
上達のコツ
- 練習は捨て基板で: ユニバーサル基板と抵抗の切れ端で、まず20〜30箇所打ってみましょう。ジャンクの基板から部品を外す練習も◎(部品取りの実益つき)
- こて先はきれいに: 酸化して黒くなったこて先でははんだが乗りません。こまめにクリーナーで拭き、はんだを薄く乗せて保護します
- 換気を忘れずに: ヤニの煙は吸わないように。窓を開けるか、卓上の吸煙器を
安全のこと
こて先は300℃超。置き場所は必ずこて台へ。使い終わったら電源を抜く習慣を。お子さんと一緒の工作では、必ず大人が付き添ってください。
はんだ付けができると、ブレッドボードの試作を「作品」に変えられるようになります。最初の一歩は、抵抗1本から。道具と材料はラジデパでも探せます。
