マイコン入門 — Raspberry PiとArduinoどっちを選ぶ?
LED点灯の次のステップは、マイコンです。プログラムで回路を制御できるようになると、作れるものの幅が爆発的に広がります。問題は「何から始めるか」。代表的な選択肢の性格を整理しました。
三つの入り口
1. Arduino系(Arduino UNO、互換機など)
「電子工作にプログラムを足したい」人の王道です。電源を入れれば書き込んだプログラムが即動く、センサーやモーターの作例が世界中に山ほどある、失敗しても壊れにくい。C言語風の専用環境で書きますが、コピペから始めて徐々に理解する学び方で十分通用します。
2. Raspberry Pi(ラズパイ)
こちらは「小さなLinuxパソコン」。画面とキーボードをつなげばPCとして使え、カメラ・ネットワーク・データ処理が絡む工作に強みがあります。GPIOピンで電子回路も制御可能。ただし「OSの管理」というPC的な世話が必要で、純粋な電子工作入門としてはArduino系より一段複雑です。なお小型のRaspberry Pi PicoはArduino的な使い方ができるマイコンボードで、入門にも好適です。
3. IchigoJam
こどもパソコンとして知られる日本生まれのボード。電源オンで即BASICが起動し、テレビとキーボードだけでプログラミングが始まります。子どもの最初の一台、レトロPC的な楽しさを求める大人にも。1FのPCN秋葉原が本場です。
選び方の指針
- 「モノを動かしたい」が主目的 → Arduino系(またはPico)
- 「カメラ・ネット・AI」を絡めたい → Raspberry Pi
- 子どもと一緒に・BASICの楽しさ → IchigoJam
- 迷ったら → Arduino系から。電子工作の基本(入出力、センサー、モーター)を最短距離で学べます
どれを選んでも、ブレッドボード・ジャンパー線・LED・抵抗のセットは共通の相棒です。
最初の一週間の過ごし方
- Lチカ(LEDの点滅): マイコン界の「Hello World」。配線とプログラム書き込みの流れを体験します
- センサーを読む: 光センサーや温度センサーの値を取得。「外の世界を数字にする」体験です
- 組み合わせる: 「暗くなったらLEDを点ける」——読む・判断する・動かすがつながれば、もう立派な組込みシステムです
つまずいたら、配線をテスターで確認、エラーメッセージで検索。この2つで大半は解決します。
部品街とマイコンの相性
モジュールやセンサー類は、1FのShigezoneのような深圳系ガジェットの店が宝庫です。教材・キットならPCN秋葉原。単品部品は館内の部品店で。「ボードはネットで、周辺は店頭で現物を見て」という組み合わせも賢い買い方です。
プログラムが物理世界を動かす瞬間の感動は、何歳になっても色あせません。ラジデパでも関連商品を探してみてください。
